素敵なひととき

コンクリート住宅の必勝法

著者はH大学で心理学を専攻したゴールマン氏ですが、全米で40週以上もベストセラーになり、大反響を呼びました。
日本では、『EQこころの知能指数』というタイトルで出版され、これもベストセラーになったのです。
EQとは、こころの知能指数と訳されています。
簡単に言えば、知能(IQ)よりも心(EQ)が大事だと言っているのです。
このEQは「挫折回復能力」とも訳されています。
人生には、よいことばかりが続くわけではありません。
時には、とても耐えられないような試練だってあります。
EQはそんな逆境に耐える力を意味しているようです。
なぜIQではなく、EQなのでしょうか。
訳者のTさんは、EQとIQの違いを次のように説明しています。
「秀才のほまれ高き束大卒が入社してきたが、仕事現場に放りこんでみたらピントがずれていて役に立たない、という採用担当者の嘆き節を時々耳にする……。
学生時代にはおそらく『秀才』の名をほしいままにし、IQ競争を勝ち抜いて東大まで進んだ彼らが、どこでつまずいたのだろう?IQは高かったけれどEQが低かったからだ』というのが、本書の著者ゴールマン氏の説明だ。
……IQが役に立つのはせいぜい大学を卒業して有名企業に就職するまでで、社会に出てから活躍するにはEQが必要なのだ」これを読むと、IQの高い秀才は、プレッシャーに弱い、つまりひ弱な子どもであるというイメージを与えられます。
よく「神童も、20歳過ぎればただの人」という揶揄をこめた言い方もありますが、そのような秀才タイプを意味しているように思われます。
早期教育を批判する人は、このようなひ弱な秀才タイプを見ている場合が少なくないようですが、はたしてその見方は正しいのでしょうか。
早期教育とは、IQだけを追求しEQの低い人間を育てることなのでしょうか。
もし、早期教育がそのような頭がいいだけの子どもを育てるためのプログラムだとしたら、たしかにその批判は当たっているでしょう。
しかし、「家庭保育園」のプログラムを見る限り、早期教育が単に知能を高めるだけのものでないことは、この本を読まれている方ならご理解いただけると思います。
母親の愛情に満ちた語りかけやスキンシップが中心となるプログラムなので、知能だけではなく、情緒をも育てる全人格的なものなのです。
ビッテ式の早期教育のプログラムは知識や知恵を発達させるとともに、豊かな感情を育てることにも力を注いでいます。
その代表が全国の保育園や幼稚園で使われている絵本から厳選した72冊の絵本です。
この絵本を毎日、読み聞かせることによって、情緒豊かな子どもを育てることができます。
それはIQを育てると同時に、EQをも育てる方法だからです。
ゴールマン氏は、EQを育てる教育方法を次のように要約しています。
家庭教育が重要である。
早期教育が必要である。
副感情や感性を豊かにする教育が必要である。
IQとEQは対立するものではない。
これらのポイントを見てみると、ビッデ式「家庭保育園」の教育とほとんど同じことを指摘していることがわかります。
なぜ早期教育というと、EQと対立するような概念で受けとめられているのでしょうか。
それは学校の成績や偏差値の高い子どもだけをIQでイメージしているからに違いありません。
もちろん一部の早期教育の中には、残念ながら受験などのための知識詰めこみ主義的なものもあるようですが……。
しかし、コールマン氏が指摘するように、EQを育てるためにも早期教育は絶対必要なのです。
たくさんのお母さん方が証言していますが、熱心に絵本を子どもに読んであげるお母さんの声やしぐさに、子どもは限りない愛情を感じています。
このように、本当の早期教育(「家庭保育園」のプログラム)は、IQを高めるだけではなく、親子の愛情を育みEQをも育てるのです。
次のようなお母さんたちの声は、そのことを見事に物語っています。
「よく幼児教育というと、賛否両論があるようです。
でも、反対している方々というのは、何か勘違いされているのではないかと思います。
朝から晩まで家の中にこもって、ずっとテープを聞いたり、何かを教えこんでいるような英才教育のイメージがあるのでしょうか。
もし、そうしなければ成果が出ないような『家庭保育園』たったとしたら、私にはとうてい無理だったでしょう。
マイナス・イメージをもつ人たちに教えてあげたいのは、娘がとても優しい子に育ってくれたということです。
家の中では下の子の面倒もよく見てくれますし、お手伝いもしてくれます。
また、外で遊んでいるとき、ブランコなど順番を守れずに取り合いになる子がたくさんいますが、乗れなくて泣いている子がいると、『みーちゃんね、かわってあげるの』と言ってゆずってやっています」(筑紫野市Y・0さん子ども3歳6ヵ月)。
「私自身なまけもので、満足できるほどビッテ式『家庭保育園』のプログラムに従って働きかけをしたとはとても言えませんが、子どもを見ていて、決して親の欲目だけでなく、”いい子だな”と思えることがたくさんあります。
まず言えることは、優しい子だということです。
人を傷つけることや暴力をふるうことは絶対ないし、それは動物や虫、植物に対しても同様です。
ひとりっ子ですから、わがままになるかしらと心配していたのですが、友だちにも年下の子にも親切で優しく、周囲のみなさんから『とてもひとりっ子とは思えない。
人の面倒をよくみる子だね』と言われています」(三重県津市Y・Sさん子ども小学1年生)。
このように、「家庭保育園」のプログラムは、IQだけを育てるのではなく、EQもいっしょに育てているのです。
ドーマン博士も、「本当に賢く、知識があり、能力の高い子どもは、この上なく魅力があって、ほかの人たちに深い思いやりのある子どもです」と述べています。
すなわち、本当に知能の高い子どもほど思いやりが深いというのです。
作家から天才児教育家に転じたMさんも、このことについてさらにはっきりとした考えを述べています。
Mさんが、早期教育に取り組むようになったのは、自ら障害児の本を翻訳していて、その内容にびっくりしたからです。
「頭でっかちな、なまいきな子どもになるのではないか」「そんなに早く本を読めるようになったら、学校の先生をばかにするのではないか」「できない友人たちを見下して、クラスのつまはじき者になるのではないか」などの批判に対してMさんは、「そういう親たちの子どもは、はたして頭のいい、行儀のいい子どもたちでしょうか」と疑問を投げかけています。
というのは、そんな批判する親の子どもにかぎって思いやりがないからなのです。
「小学校のクラスで友人をばかにするのは、頭のいい子でしょうか?悪い子でしょうか?頭のいい子たちは、たいてい親切に友人にものを教えてやっています。
教えてやることがうれしいからです」(『天才児を創る』)本当に頭のいい子は「思いやり深い」のです。
「抱っこ法」で子どもがみるみる変わるEQを高めるにはいくつかの方法が考えられますが、特に重要なのは①親子のスキンシップ②子どもへの語りかけ③適度な運動④音楽・絵などでしょう。
ビッテ式「家庭保育園」ではこれらを実践するための具体的方法を取り上げています。
そのひとつが「抱っこ法」です。

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